スエヒロジョウオー

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スエヒロジョウオー
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1990年4月16日
トウショウペガサス
イセスズカ
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産 小泉賢吾[1]
馬主 小林乙次郎[1]
調教師 吉永猛栗東[1]
厩務員 烏山正信[1]
競走成績
生涯成績 11戦3勝
獲得賞金 7050万円
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スエヒロジョウオー日本競走馬繁殖牝馬1992年阪神3歳牝馬ステークスを16頭立ての9番人気で勝利し、2着に入った12番人気マイネピクシーとの馬連が120,740円というGIレース(当時)史上最高の払戻金額となった[2]。同年のJRA賞最優秀3歳牝馬[1]

戦績[編集]

馬齢は旧表記。

1992年6月21日函館の新馬戦で、鞍上に田面木博公を迎えデビュー。394kgという牝馬としても小柄な馬体から12頭立て10番人気という低評価で、8着に敗れる。2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げたが、その後2戦は良い所なく大敗。しかし5戦目のきんせんか賞で1番人気のワコーチカコを抑え、単勝オッズ100.6倍という最低人気で勝利する。

続いて迎えたGI阪神3歳牝馬ステークスでは、スローペースになったレースで後方に控えると、直線で一気の差し脚を見せ、9番人気の低評価をはね返しての勝利を収めた。2着にも12番人気のマイネピクシーが入り、馬連払戻金額120,740円はGIレース史上最高配当となった(現在でも馬連ではGI最高配当)[2]。なおこの時の馬体重390kg[2]カネヒムロ優駿牝馬優勝時の馬体重384kgに次ぐ、史上2番目の軽量馬体重GI勝利である。この勝利によってスエヒロジョウオーはこの年のJRA賞最優秀3歳牝馬(旧称。現在のJRA賞最優秀2歳牝馬)に選出された[1]

しかし4歳になってからは活躍を続けることができなかった。桜花賞で6着の後、オークストライアル4歳牝馬特別(東)に向けての追い切り当日、他馬の放馬のあおりを受けてスエヒロジョウオーも放馬、肩を20針以上も縫う大怪我を負い、4歳牝馬特別と優駿牝馬(オークス)を回避。ここで引退の話もあったが、陣営は諦めきれず、秋のエリザベス女王杯に出走させるためにスエヒロジョウオーを休養させて現役を続行した。

秋になってエリザベス女王杯トライアルのサファイヤステークスから戦線復帰したが、結局秋の成績は3戦してサファイヤステークスの9着が最高で、ローズステークス10着、本番のエリザベス女王杯でも12着と力を発揮することができず、このレースを最後に競走馬を引退した。

繁殖成績[編集]

阪神3歳牝馬ステークスの勝利がフロックと見られたことと地味な血統背景から、関係者も繁殖牝馬としては期待していなかった。スエヒロジョウオーが未勝利戦を勝ち上がったころ、馬主から生産者の小泉賢吾に対し「将来繁殖牝馬として引き取るか」という打診があったが、小泉はスエヒロジョウオーが軽量馬だったことからこれを断っている。しかしその後GI優勝馬となったため、前言を覆して引き取ることにした。

繁殖牝馬となったスエヒロジョウオーは、初年度産駒から重賞2勝、4億円以上を稼ぎ出したスエヒロコマンダー(父・コマンダーインチーフ)を出したのを始め、競走馬としてデビューした9頭のうち6頭が勝ち上がるなど、繁殖牝馬としても低評価を覆している。

血統表[編集]

スエヒロジョウオー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系

トウショウペガサス
1979 鹿毛
父の父
*ダンディルート
Dandy Lute
1972 鹿毛
Luthier Klarion
Flute Enchantee
Dentrelic Prudent
Relict
父の母
ソシアルトウショウ
1972 黒鹿毛
*ヴェンチア
Venture
Relic
Rose O'Lynn
*ソシアルバターフライ
Social Butterfly
Your Host
Wisteria

イセスズカ
1982 青鹿毛
マルゼンスキー
1974 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
*シル
Shill
Buckpasser
Quill
母の母
サリュウエイション
1969 黒鹿毛
*インファチュエイション
Infatuation
Nearco
Allure
ミスナカヤマ トサミドリ
ミスイエリュウ
母系(F-No.) メダリオン系(FN:3-l) [§ 2]
5代内の近親交配 Relic 5・4(父系内) [§ 3]
出典
  1. ^ [3]
  2. ^ [4][3]
  3. ^ [3]
父・トウショウペガサスはダービー卿チャレンジトロフィー中山記念に勝ち、朝日杯3歳ステークスマイルチャンピオンシップ2着[4]。産駒のGI優勝馬は本馬の他にフェブラリーステークス優勝のグルメフロンティアがいる[5]
母系
祖母サリュウエイションの半弟ロッコーイチは、小倉記念北九州記念小倉大賞典の勝ち馬[4]
4代母ミスイエリュウは朝日チャレンジカップの勝ち馬[4]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、9頁
  2. ^ a b c 『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、138頁
  3. ^ a b c 血統情報:5代血統表|スエヒロジョウオー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2015年6月26日閲覧。
  4. ^ a b c d 『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、141頁
  5. ^ 種牡馬情報:種牡馬成績 |トウシヨウペガサス”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2015年6月26日閲覧。

外部リンク[編集]